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前髪ありなし迷子女子は映画『アトミック・ブロンド』を観よ!

 

 「前髪を作りたい」と言うと、美容師はみんなこう言う。「大変ですよ」。

 

 毎朝、きちんとセットしなきゃいけない、あなたにはそんなのできないでしょ?ということだ。実際、私にはきっとできない。ストレートアイロンさえ持っていない私である。顔を見ただけで、自宅には5年ものの最安値のドライヤーしかないことを見抜かれるのかと思うと情けないが、ともかく私はプロの忠告には大抵、おとなしく従う。だからここ数年いつも前髪は長い。

 

 この判断にはもう1つ理由がある。「前髪ごとき」と思っていることだ。確かクレヨンしんちゃんの漫画に、しんちゃんと父ヒロシが床屋さんごっこをするシーンでこんなジョークがある。「どうしますか?」「舘ひろしにしてくれ」「顔は変えられませんよ」つまりそういうことだ。前髪が長かろうが短かろうが、美人になれるわけでもよりブスになるわけでもない。なら、楽な方がいい。

 

 ところが先日公開された映画『アトミック・ブロンド』を観て、ちょっと意見が変わった。

 

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(アトミックブロンド公式サイト)

 

 『アトミック・ブロンド』はいわゆる女スパイもので、ソ連とか東ドイツとかKGBとか謎のリストとかが出てくる。ストーリーより雰囲気を楽しむタイプの作品だ。長回しを活かしたアクションシーンは文字通り目を奪われる迫力で、1800円の価値が十分にある。しかし何よりも注目してしまったのは、主演・シャーリーズ・セロンの髪型だ。

 

 本作のシャーリーズの髪型は、金髪で、ウェーブのかかったボブ・前髪あり。作り込んだガーリーというか、とにかく自然な感じの髪型ではない。もちろん理由があってのことだ。

 

 映画のスパイにはナチュラルタイプとキャラクタータイプがあるが、本作は後者。シャーリーズ演じる女スパイは100m先からでも「あっ、女スパイだ!」とわかる格好をしている。髪型も、つまりそれに合わせたものなのだ。アラフォーのシャーリーズだが引き締まった体型の超絶美女なので、この髪型もミニスカートも普通に似合っているしセクシーだ。

 

 ところが、映画の終盤でシャーリーズは別の髪型を2つ披露する。まず黒髪・ショートボブ・前髪は長くてかきあげ。この髪型で登場したシャーリーズは、それまでの金髪・ウェーブボブ・前髪ありの8割増で美人&セクシーだった。もう1つは、金髪・ボブまとめ髪・前髪分けて額見せ。こちらは8割増で美人&知的だった。

 

 正直に言って、この変化にはアクションシーン以上に私は驚いた。もちろん3つの髪型全てで顔は同じ、シャーリーズの美しい顔である。髪の長さはどれもさほど変わらないし、髪色も黒髪・金髪どちらもある。印象の違いを産んだものが、前髪であることは明らかだ。前髪というものは「たかが」なんて存在じゃないのかもしれない。だって、顔が「シャーリーズ・セロン」でも、前髪でここまで印象が変わるのだから。

 

 この発見が後押しをして、私は先日美容院へ行った際、美容師の反対を押し切って前髪を作った。失敗したっていいじゃないか。髪なんてすぐに伸びる。もしかしたら違う自分に出会えるかもしれない。

 その結果、そう、結果は……いいじゃないか、髪なんてすぐに伸びるんだから。

 

 

 

 

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