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エロなし風俗漫画が贈る、多種多彩な人間ドラマ『フルーツ宅配便』

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とある郊外のデリヘル店にスポットをあてた漫画『フルーツ宅配便』(著者:鈴木良雄)。ビックコミックオリジナルにて現在連載中で、昨年末には最新刊の第5巻が発売されました。

本作の特徴としてよく指摘されるのが、煽情的な描写やエロ描写が一切ないこと。風俗漫画なのにヌードもない!と驚く人が少なくないようです。

 

本作は舞台となるデリヘル店「フルーツ宅配便」で働く女性たち1人1人にまつわるエピソードを、1話完結で描く人間ドラマ。そのため基本的に毎回新キャラの女性が登場し、一部をのぞいて再登場はしません。

一貫してストーリーに関わるのは元サラリーマンの見習い店長・サキタ、謎の強面オーナー・ミスジ、天然だけど腕っぷしの強い運転手・マサカネといった、店のスタッフたちです。

 

「デリヘルで働く子は100パーセント金目当て」との作中のミスジのセリフ通り、描かれるドラマの多くは金銭関係のシビアな問題。借金、離婚、DV、詐欺など、背に腹を変えられない状況に追い込まれた女性たちが「フルーツ宅配便」に集まってきます。

その一方で、整形やお笑い学校への入学といった夢をかなえるための費用稼ぎや、単に遊ぶお金ほしさなど、風俗という道をポジティブに選んだ女性たちも登場します。

 

女性ではなく客が中心となる話でも、登場する男性のタイプは様々。女性経験のない青年からイヤミったらしいサラリーマン、妻を亡くした孤独な老人、ヤクザものから議員のセンセイまで、あらゆる年齢と立場の人が「フルーツ宅配便」に予約を入れます。 

この“人の欲に直結した商売”ならではの懐の広さこそ、珍しいほどの多面性を本作に与える要因と言えるでしょう。本作では社会問題に注目したまじめな話のほか、すっとぼけたシュールなコメディ、奇妙な物語風のホラー、ドタバタ誘拐劇に不思議な心霊物語など、幅広いジャンルのストーリーが展開します。

 

風俗というちょっと特殊な切り口で社会を見つめ、シンプルなタッチで描き出している『フルーツ宅配便』。多種多彩なストーリーは何巻から読み始めても楽しめる構成なので、興味のある方はぜひ1冊手にとってみてください。

 

 

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